7月11日 出会い


7月まだこの時期、ちょっとした外出にも手放せない日傘を装備して

コンビニで買い物を済ませた。

帰宅途中、鳥の甲高い鳴き声がした。

「なんだろ?」とおもって、なんとなく鳴き声がする方向へ行った。

そこに子猫がカラスに襲われている光景が目に飛び込んできた。
私はとっさに、日傘をたたんで、カラスを追い払った。
ぐったりとして体を丸くしている子猫がそこにいた
場所は昼夜問わず人通りが多い繁華街
子猫をゆっくりと抱きかかえたとき、わたしには周りの音がいっさい聞こえなかった。



わたしは子猫をそっと物かげに隠し、近くの喫茶店に入った。

この子猫をかわいがっている人がいたかどうかを知りたかった。

茶店の人の話では最近この辺りに住み着いていて、いろんな人にたまにエサをもらっているノラ猫ということがわかった

「そうですか、私が責任を持ってお預かりします」と、あいさつをして喫茶店を後にした。